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2007年01月02日

オーデュボンの祈り / 伊坂 幸太郎

オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り
発売元: 新潮社
おすすめ度 4.5

伊坂幸太郎のデビュー作。
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。

これミステリーか?って感じだがこんなのもアリですね。
人生の教訓というか、解りやすい哲学書を読んでいる気がするぐらい、名言がガンガン出てきます。例えば主人公の祖母が言ったこんな一文。
「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。だけど、みんな気がつかねえんだ。自分のいる場所だけはエスカレーターじゃないって思ってんだよ」

学生の頃からずっと何かに逆らって生きてきたつもりの私には結構衝撃的でした。でも未来を予知するというカカシ「優午」は、未来にはいくつもの選択枠があると言っている。それを選ぶのは自分自身だと。
「蒼穹の昴」を読んだ後だけに、どうしても未来は自分の手で作っていくものだと思いたい。運命なんてものはあってないようなものだと思いたい。そういう意味では優午の意見に賛成ですね。

最後は爽快感のある終わり方でスカッとした。
島に欠けているもの、それが最後わかるんですがそれはちょっと納得いかなかった。だってそれは貰うものじゃなくて作り出すものだろ?百年以上もそれが島に欠けていたなんて私には考えられなかった。だってなくても自然にそれは生まれるはずだから、絶対。

伊坂幸太郎さんの他の作品も読んでみたいですね。次は「ラッシュライフ」だ!!
【BOOKの最新記事】
  • 「パレード」/吉田修一
  • ひとり日和/青山七恵
  • 卒業/重松 清 (著)
  • 一瞬の光/白石 一文 (著)
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posted by ryu at 22:59| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(2) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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オーデュボンの祈り
Excerpt: 友人の勧めで伊坂幸太郎の著書を読んでみたくなり、古本屋に行った。何冊かあった中からデビュー作の『オーデュボンの祈り』を買った。
Weblog: 古谷千秋の食い倒れ日記
Tracked: 2007-01-28 15:20

ラッシュライフ |伊坂 幸太郎
Excerpt: 複数の主人公たちが、同じ舞台で別々の行動を取っていながら、それが複雑に絡み合っていく群像劇。この手のものは映画なら「マグノリア」とか、小説なら恩田陸の「ドミノ」とか、前例は結構ある。本作の<だまし絵>...
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